■リスク分析
全ての仕事には何らかのリスクが存在しています。
そのリスクは大きいもの、小さいもの様々あります。
IATFという自動車産業規格では、当初からリスク分析に関する要求事項があり、
規格要求事項の中心にある要求事項です。
このホームページの中のFMEAはその代表的なものです。
発生してからでは遅いので、発生する前に対策するという考え方です。
未然防止活動になります。
2023年4月22日、スイミングスクールで水泳教室に参加していた5歳の男子が
沈んでいるのが発見され、死亡するという痛ましい事故が発生した。
詳細の原因分析はこれからとの事。
どこのスイミングスクールでも監視員が定められ監視している姿がある。
幼い子がいる時間帯は限られている等、常時監視の一般論でなく、
メリハリが大事のように思う。その時間帯だけの特別管理がされているか等。
また本当に特別の中身なのか?再点検を!!
小さなお子さんの問題では、これまで様々な事がありました。
スクール関係の話では、バスの中に放置され、死亡した例もありました。
その都度、当該となった関係者は苦悩しながら
それぞれが対策を取り、また社会的にも法令が整備されたりします。
発生する度に再発防止対策が取られます。
ISO9001でも2015年版から「リスク及び機会への取り組み」が要求事項となり、
リスク分析が重要な要求事項となりました。
これも上記のFMEAと同じように、発生する前に対策するという考え方です。
未然防止活動です。下記に要求事項を示します。
但し、要求事項本文は、慣れないと難しく感じるので、
ここでは、要点だけを示します。 詳細は本文を確認して下さい。
要求事項は「6.1 リスク及び機会への取り組み」という名称です。
そして 6.1.1 の中で、リスク及び機会を特定しなさいと言っています。
そして 6.1.2 の中で、リスク及び機会に取り組みなさい。
リスク及び機会への取り組み方法を決定しなさい。
仕事の中に位置づけて実施しなさい。
そしてその取り組みの有効性を評価しなさい。
このように言っています。これがリスク分析に対する要求事項です。
例えば今回のスイミングスクールの場合は、
現在ニュースでは、こんなことを紹介しています。
1.レッスン後のフリータイムで発生した
2.浮き具が外れてしまった
3.3名のコーチがいたが、フリータイムの時は個々には監視していなかった
こういうニュースを聞いた他のスイミングスクールはまあ通常であれば、
■普通の会社の場合は
当社はどうなっているのか?と言って、調査をします。
今回5歳児で発生している、当社の場合はどんな管理をしているのか?
1.レッスン後のフリータイムで発生した⇒当社はどんな管理をしている?調査!調査!
2.浮き具が外れてしまった⇒当社どうだ?手順はあるのか? 調査!調査!
3.3名のコーチがいたが、フリータイムの時は個々には監視していなかった
⇒当社の場合はどんな監視をしている?調査!調査!
こうして調査してみて,不十分なところが有れば、それがリスクです。
リスクが見つかったら、手順を作ったり、教育したりして改善します。
この程度が普通の会社の場合
■更に良い会社の場合は
更に良い会社の場合は、上記は今回の事例での話、
他にリスクはないのか調査しよう!
5歳児の場合は調査した、ベイビーの場合はどうか?
学生の場合はどうか?高齢者の場合はどうか?等々・・・・
これだけでなく、送迎バスの運行ではどうか?
駐車場の管理ではどうか?等
対象を拡大して、リスク分析調査を実施して、
様々な教訓、改善の機会を見つけ出して改善する。
自分たちの様々な業務を詳細に見て改善する姿です。
ポイントは自分たちの業務を良く知っていること、
そして熱意がある事です。
■更に、更に良い会社の場合は
当社のレッスンの質はどうなのか?
会員の人たちはどんどん水泳のレベルが上がっているのか?
一人一人の成長の記録はあるのか?等
リスクだけでなく、、更なる発展の機会を探す会社は更に良い会社です。
こういうスイミングスクールは発展していくと思います。
■上記の良い会社とは逆に、金儲けだけを
スクールの目標にしている会社は・・・・・???
良いスクールとは言えません。
こんなことをするのがリスク分析、未然防止活動です。
他の会社の失敗や悪い事例を出発点としても、
そこから発展させて、真の未然防止の活動につなげていくことが大事です。
良い会社にする、発展させるは経営者の姿勢に掛かっています。
以上がリスク分析、未然防止活動の骨子です。
これをISO9001は要求しています。
2023/4/25 Hiroaki Amemiya
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